Oak Moss(精油事典)
フィリピンで伝統的に使われている精油
「オークモス」は、サルオガセ科の
地衣類(ちいるい)で、
中欧、南欧に主に生息しています。
精油(エッセンシャルオイル)というよりは、
主にシプレ調の香水のベースとして使用されて
います。
オークモスとは
「オークモス」とは、名前の通り、
オーク(樫)の枝につく苔のことです。
(楢の木の表面につく「苔」と言っているものも)
欧州の湿度の高い森でよく見つかるものです。
オークモスの「モス(moss)」は「苔」を意味する言葉ですが、オークモスは「地衣類」(ちいるい)という菌類と藻類が共生して生まれたもので、
日本で見かける「苔」とは形が異なります。
アメリカの先住民族は、オークモスには
風邪や気管支炎、喘息などに効果があると信じ、
薬として使用されていたと言われています。
現在、オークモスの殆どの精油は
フランスで生産されていて、
あらゆる香料のメーカーで「固定剤」として
使われています。
単独ではとても強烈な香りですが、
ブレンドに使用すると、
香りに官能的な雰囲気を出したり、
穏やかにしてくれます。
香りの特徴
香水の素材として欠かせないオークモスですが、
オークモス自体は苔を思わせる土っぽい香りです。
自然を感じることの出来る香りですが、
強い香気なので好き嫌いが分かれる傾向にあります。
精油の働き
「オークモス」は、その名の通り、
樫(オーク)に寄生する苔です。
胞子で繁殖する苔類は、カビ類と同様に抗生物質の元となるものも多く見られ、
呼吸器系の薬草として用いられてきたものもあり、
「オークモス」の精油にも鎮咳、抗菌作用があります。
鎮静させるのは、咳だけではなく、心を落ち着かせる働きもあります。
精油のデータ
おススメ使い方
芳香浴、フレグランス