Ho leaf(精油事典)
ローズウッドによく似た甘くウッディーな香り
「ホーリーフ」は、
和名が「芳樟」と呼ばれるクスノキ科の常緑樹です。
大量伐採により減少が問題となり規制されている
「ローズウッド」と成分が非常によく似ているので、
近年は代用品として使用されています。
同じ原材料の“木”から採れる
「ホーウッド」という精油もあるのですが、
枝葉から採れる「ホーリーフ」は
木を伐採する必要がなく安価であり、
環境にも優しく利用者が増えています。
芳樟(ほうしょう)
クスノキは数種類ありますが、よく知られているのが
防虫剤に使われる樟脳の原料となりカンファーを含む「本樟」と、
カンファーの成分をほとんど含まず、
よい香りの成分「リナロール」を多く含む「芳樟」があります。
「芳樟」は台湾が原産です。
明治時代、台湾では樟脳の採れない芳樟は
「臭樟」と呼ばれ敬遠されていましたが、
明治の末期にこの木から「リナロール」が採れることが分かると
「芳樟」に改称されて、
天然香料の供給源として盛んに栽培されるようになりました。
当時リナロールは高級化粧品にはなくてはならない香料でした。
日本にも第二次世界大戦前後から導入され、栽培が開始されます。
現在でも、耐寒性が弱い為、高知県、鹿児島県のみで栽培されています。
「リナロール」が合成で加工されるようになると、
芳樟の人気は落ち込みましたが、アロマテラピー人気で復活。
更に、「ローズウッド」の代替品として注目が集まっています。
香りの特徴
クスノキの特徴である「カンファー」の成分が殆ど含まれず、
スズラン様の香りを持つ「リナロール」の含量がとても多いので、
フローラルとウッディーが調和した温かみのある香りがします。
「ローズウッド」と似た香りです。
精油の働き
「ホーリーフ(芳樟)」には
「リナロール」が多く含まれていることから、
心を落ち着かせるリラックス作用や
心を元気付けてくれる効果があると言われています。
精神的な疲労を感じたり、
ストレスが溜まった時などに使うのがおススメです。
また、神経系を鎮める働きと合わせて
肩こりや筋肉痛、頭痛の緩和などの痛みに良いとされてもいます。
更に抗菌・抗ウイルス作用もあるため、
アロマディフューザーで香りを拡散することで感染対策にも役立ちます。
ニオイの元を消臭してくれるので、
アロマスプレーとして気になる箇所に使用するともおススメです。
精油のデータ
おススメ使い方
芳香浴、沐浴