からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ベンゾイン(安息香)

Benzoin(精油事典)

f:id:linderabella:20200813144144j:plain

バニラに似た甘い香りが、孤独な気持ちを和らげる

 
「ベンゾイン」は、空気に触れると
淡褐色から濃い褐色に変化する樹脂から、
「有機溶剤抽出法」により採油された
「レジノイド」と呼ばれる精油です。
 
植林後、7年ほど経過して、樹液を抽出することが出来ます。
「ジャワ島渡来の香り」という意味の言葉が名前の由来です。
古くから悪霊祓いや宗教儀式に使われた他、
薬や香水の原料としても使われました。
 
 

香りの特徴

 
香りの特徴
【樹脂系】
甘く、バニラに似たバルサム調の香り
ノート ベースノート    香りの強さ
 
 バニラを思わせる甘く穏やかな香りです。
 
 

精油の働き

 
高い粘性を持ち、和名を「安息香」と言うように、
古くから呼吸器に働いて痰を取り、
甘い香りで気持ちを解し、
呼吸を楽にしてくれる薬草として知られていました。
 
また、バニラに似た甘い香りが孤独や喪失感を和らげ、
気分を楽にする作用があるとされます。
 
肌に潤いを与え、固くなった肌を柔軟にし、
小じわの予防にもなります。
他の香りに加えると香りが長く留まるとして、
「保留剤」としても使われます。
 
精油の働き
f:id:linderabella:20200904165810j:plain
 ・孤独感や喪失感を和らげる
 ・気管支系の痛みを和らげる
f:id:linderabella:20200903172317j:plain
 ・関節や気管支の痛みや炎症を和らげる
 ・体を温め、冷え性を改善
f:id:linderabella:20201208135202j:plain
 ・あかぎれや乾燥肌に潤いを与える
作  用
  去痰、血圧降下、抗炎症、抗カタル、
  神経バランス調整、鎮痙、鎮静、
  瘢痕形成
 
主な成分
  安息香酸(80%)、コンフィルエーテル、
  桂皮酸ベンジル、安息香酸ベンジル、
  バニリン  など
 
 

精油のデータ

  精油データ 
  • 学   名:Styrax benzoin
  • 別名・和名:アンソクコウノキ、アンソクコウジュ
  • 科   名:エゴノキ科
  • 主 産 地:タイ、ラオス、インドネシア、ベトナム
  • 抽 出 部 位 :樹脂
  • 精油製造法:揮発性有機溶剤抽出法
  • 精 油 の 色 :明るい茶色
  • 相性の良い精油
     イランイラン、オレンジ・スイート、
     サンダルウッド、ブラックペッパー、ベルガモット
  • 注意事項
    ・刺激性があるため、低濃度での使用がおススメ
    ・妊娠中・授乳期間中は半分の濃度で使用