Benzoin(精油事典)
バニラに似た甘い香りが、孤独な気持ちを和らげる
「ベンゾイン」は、空気に触れると
淡褐色から濃い褐色に変化する樹脂から、
「有機溶剤抽出法」により採油された
「レジノイド」と呼ばれる精油です。
植林後、7年ほど経過して、樹液を抽出することが出来ます。
「ジャワ島渡来の香り」という意味の言葉が名前の由来です。
古くから悪霊祓いや宗教儀式に使われた他、
薬や香水の原料としても使われました。
香りの特徴
バニラを思わせる甘く穏やかな香りです。
精油の働き
高い粘性を持ち、和名を「安息香」と言うように、
古くから呼吸器に働いて痰を取り、
甘い香りで気持ちを解し、
呼吸を楽にしてくれる薬草として知られていました。
また、バニラに似た甘い香りが孤独や喪失感を和らげ、
気分を楽にする作用があるとされます。
肌に潤いを与え、固くなった肌を柔軟にし、
小じわの予防にもなります。
他の香りに加えると香りが長く留まるとして、
「保留剤」としても使われます。