ハーブ事典(Orange Flower)
「オレンジ」はミカン科の植物で、原産国はインドやヒマラヤ付近と言われ、
今日では幅広い地域で栽培されています。
果実が実る前の春から初夏にかけて咲く白い花を咲かせ、
この花を乾燥させたものが「オレンジフラワー」で、
「オレンジブロッサム」とも呼ばれています。
オレンジは大きく「スイートオレンジ」と「ビターオレンジ」に分けることが出来、
一般的に食用にされているのは、甘さが強い「スイートオレンジ」です。
一方、「オレンジフラワー」は「ビターオレンジ」から作られることがほとんど。
ヨーロッパでは、
オレンジフラワーは純潔を意味し、繁栄と多産の象徴とされてきました。
17世紀に伊・ネロラ公国の公妃が
オレンジフラワーの精油を愛用していたことに由来すると言われています。
また日本では、和名の「橙」(だいだい)が「代々」に通じることから
縁起が良いとされ、正月飾りなどに用いられてきました。