ハーブ事典(Angelica)
「アンゼリカ」は、アルプス、ピレネー、ヒマラヤ、シベリアの原産で、
寒冷地を好んで自生しています。
古来、ヨーロッパでは悪魔を退ける神聖なハーブと考えられ、
万能薬として重宝されていました。
学名の”Angelica”は、ラテン語の「天使」という言葉が由来で、
”archangelica”は「大天使」という意味です。
疫病が流行した時に、修道僧の夢の中に大天使ミカエルが現れ、
アンジェリカが疫病を防ぐことを教えてくれたという伝説があります。
その聖ミカエルの日(5月8日)には、アンジェリカは花を咲かせると言われています。
このように、このハーブは強力なヒーリングパワーを持つと考えられていたため、
婦人科系の鎮静、強壮のための薬草として用いられていました。
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