スパイス事典(Long pepper)

コショウと同科同属で、長さ2.5cm程の実を乾燥させたものです。
コショウに似たピリッとした辛みとスモークしたような甘い香りがあります。
コショウを意味する「ペッパー」という名は、
このロングペッパーを指すサンスクリット語「Pippali」から派生したものと
されています。
コショウと同じ辛味成分の「ピペリン」が含まれ、
健胃、整腸、食欲増進に効能があります。
アーユルベーダでは消化や呼吸器系、冷え症に効能のあるスパイスとされています。
漢方では「ヒハツモドキ」の茎葉を乾燥させた生薬を「山蒟」(さんく)と呼び、
風邪やリュウマチ、腰や膝の機能不全、筋肉萎縮、咳による呼吸困難、打撲、
毒蛇による咬傷の他、鎮痛、止瀉薬としての薬効があるとされています。
- 学 名:Piper longum
- 別 名:ナガコショウ、フィファチ、ひはつ、ピパーチ、ヒバーツ
- 科 名:コショウ科
- 利用部位:果実
- 原 産 地 :南アジア
ヨーロッパへの渡来はコショウよりも早く、高級品でした。
日本では「ヒハツ」と呼ばれ、
沖縄では自生している地域もあり、「島こしょう」とか「ピパーチ」などと呼ばれ、
ソーキそばや汁物に振って食されています。
アジア地域で、肉などの臭み消し、炒め物、カレーなどの風味づけに用いる。
インドではガラムマサラに配合されることも。
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