からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

日本のハーブ

スイカズラ(吸い葛)

日本のハーブ 「吸い葛」(すいかずら)とは、筒状の花に蜜が含まれ、 吸うと甘い味がすることに由来します。 生薬名「忍冬」(にんどう)の由来は、 文字通り冬でも葉や茎は枯れず、 寒さに耐え忍んでいる様子からきたと言われています。 解熱、解毒の目的…

スギ(杉)

日本の薬草 杉は日本一樹高が高くなる木で、 大きいものでは50m以上にもなります。 しかも、杉は日本一長寿の木。 世界遺産である「屋久杉」を始め、 樹齢千年を超える大木が日本各地に現存しています。 更に、日本で一番多く植えられている木も「杉」です。…

スギナ(ホーステール)

日本のハーブ 春になると、河川敷や土手、道端などに眼を向ければ、 とても地味なですが、土筆(つくし)が所々に見られます。 土筆は早春に芽を出す「スギナ」の胞子茎です。 和名の「スギナ」は 草の形が杉に似ているから「杉菜」と名がついたという説や、…

スベリヒユ(滑莧)

日本のハーブ 「スベリヒユ」は繁殖力が旺盛で、 一株から沢山の茎葉を出して広がります。 山形で古くから、お浸しや油炒め、汁の具として、 食用で利用されています。 干すと干しゼンマイの様になるため、保存食にもなります。 薬草として漢方でも効能があ…

セキショウ(石菖)

日本のハーブ セキショウは日本の東北地方から南の東アジアにおいて、 川岸や岩場などの湿地に自生している常緑多年草です。 5月頃に開花しますが、 花よりも常緑性で濃い緑色の葉のほうが観賞価値が高く、 日本庭園や盆栽の他、 水辺を好む性質からアクアリ…

セリ(芹)

日本のハーブ 「セリ(芹)」は、セリ科セリ属の湿地性多年草で、 日本全国の山野に自生しています。 水分の多い土壌を好み、沢や河川の水際などに繁殖し、 生えている場所により 「水芹」(みずぜり)、「田芹」(たぜり)、「丘芹」(おかぜり)と 呼ばれて…

センナ(旃那)

日本のハーブ マメ科センナ属の常緑低木で、高さ1m程になります。 世界最古の医学文書と言われる 『エーベルス・パピルス』(B.C.1550頃)にも ヒマシやアロエなどの下剤と一緒に紹介されるほど、 古くから使われています。 11世紀頃に、アラビアの侍医…

センブリ(千振)

日本のハーブ 日本各地の日当たりの良い草地に自生する二年草です。 センブリは日本各地に自生する民間薬の代表格ともいうべき植物です。 日本特産のセンブリですが、 初めは、のみやしらみ用の殺虫剤として使われていました。 江戸時代の終わり頃から苦味健…

タデ(蓼)

日本のハーブ お刺身などの脇に添え置かれている 赤紫色の葉っぱでお馴染みの「ベニタデ」の他、 「ヤナギタデ」、「アオタデ」、「ホソバタデ」など 様々な種類がある「タデ」は、 日本の山辺などに自生する野草で、独特の辛みがあります。 「蓼食う虫も好…

タンポポ(蒲公英)

日本のハーブ 身近にある野草の代表でもあり、 生命力の強いキク科タンポポ属の多年草です。 明治時代に「野菜」として持ち込まれた 帰化植物の「西洋タンポポ」と 日本古来の「カントウタンポポ」、「カンサイタンポポ」、 そして白い花を咲かせる「シロバ…

ツユクサ(露草)

日本のハーブ ツユクサは早朝に咲き始め、 強い日光に当たると萎れてしまう短命な一日花です。 その儚い様子が朝露に譬えられ、 「露草」(つゆくさ)と名付けられました。 東アジアに広く分布し、 各地の道端や荒れ地などの、やや湿った場所を好み、 一見ひ…

ツワブキ(石蕗)

日本のハーブ 本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する 毎年花を咲かせる多年草です。 主に海がごく近い海岸線に自生します。 日本以外では台湾にも自生が見られます。 長い軸を持った葉っぱはフキに似ており、 その表面はワックスを塗ったような…

トウモロコシ(玉蜀黍)

日本のハーブ イネ科トウモロコシ属の1年草で、世界の多くの国で主食とされ、 「イネ」、「小麦」とともに「世界三大穀物」となっています。 雄しべの花柱が長く伸び、苞葉の先から束になって髭の様に垂れます。 花柱の先端を「柱頭」と呼びます。 食料とな…

ドクダミ(蕺草)

日本のハーブ 「ゲンノショウコ(現の証拠)」、 「センブリ(千振、生薬名:当薬)」とともに、 日本全国で「三大民間薬草」として重用されてきました。 ドクダミ科ドクダミ属の多年草で、 北海道から九州まで 全国の草地や道端、日陰の湿地で見ることが出…

ナギナタコウジュ(薙刀香薷)

日本のハーブ 花穂の形が「薙刀」(なぎなた)のように見え、 シソと薄荷を合わせたような香りが Chinaの「香需」(こうじゅ)に似ていることが名前の由来です。 国内では北海道~九州に自生し、アジア諸国にも分布しています。 昔から、「香薷」(こうじゅ…

マルベリー(桑)

日本の薬草・ハーブ事典(Mulberry) 日本では「桑の葉」と呼ばれます。 年に6回も収穫できる強い生命力に富み、 蚕が食する唯一の食べ物として 日本の戦前の絹産業を支えた他、 古くから民間薬として使用されていました。 糖尿病などの生活習慣病に効果的…

ナズナ(薺)

日本のハーブ 「ナズナ」はアブラナ科ナズナ属の植物で、 漢字で「薺」と書きます。 ナズナの語源は「撫菜」(なでな)より転訛したと言われ、 撫でたいほど可愛い菜の意味があります。 「ペンペングサ」の別名でも親しまれ、 摘んででんでん太鼓のようにし…

ナツメ(棗)

Jujube(日本のハーブ) 棗(なつめ)とは ナツメの歴史 ナツメとナツメヤシ ナツメ(棗) ナツメヤシ(デーツ) 生薬の「大棗」(たいそう) ナツメの栄養成分 腸内環境を改善する『食物繊維』 貧血予防に効果抜群の『鉄分』 健康維持に重要な働きをするビ…

ナンテン(南天)

日本のハーブ 関東以西、四国、九州などの暖地の山中に自生する常緑低木です。 Chinaから伝来した植物で、 「難を転じる」「成る天」がその名の由来です。 そのため、縁起の良い植物とされ、庭木として人気のある他、 お節料理や赤飯などにも添えられます。 …

ニラ(韮)

日本のハーブ Chinaでは「陽起草」(ようきそう)と呼ばれ、3000年以上前から栽培され、 日本では700年頃から栽培が始まり、 「みら」の呼び方で『古事記』や『万葉集』にも登場しています。 一般的には、緑色の「大葉ニラ」が知られているのですが、 「黄ニ…

ノビル(野蒜)

日本のハーブ 日本全域の日当たりの良い草地や土手などで 群生することが多い多年草です。 名前の由来は、 野生する蒜(ひる=ニンニクの古名)いう意味から 「ノヒル」となり、 転訛して「ノビル」になったとされています。 『古事記』に 「野蒜(のびる)…

ハコベ(繁縷、蘩蔞)

日本のハーブ ハコベは「はこべら」の名で 「春の七草」の1つとして数えられてきました。 ハコベは食用や薬用にしたり、 柔らかい草質からニワトリや小鳥のえさとしてよく知られており、 英語でも「chickweed(=ヒヨコの草)」と呼んでいます。 生葉の青汁…

ハトムギ(鳩麦)

日本のハーブ イネ科ジュズダマ属の一年で、 野生種の「数珠玉」を栽培用にした変種が「ハトムギ」です。 先の尖った球形の実を、 鳩が好んで食べるのが名前の由来とされています。 China大陸やインドシナ半島周辺を原産とし、 日本には2000年程前に渡来…

ハハコグサ(母子草)

日本のハーブ 「ハハコグサ」は、日本全国の田畑の土手や原野などに自生し、 概ね、毎年5月~6月頃に開花します。 ハハコグサの若い茎葉は食用とされ、 「春の七草」の一つ「御形」(ごぎょう)として知られています。 かつてはヨモギの代わりに草餅に使われ…

ハマゴウ(浜栲)

日本のハーブ 暖かく日当たりのよい砂地海岸に群生する海浜植物です。 植物全体からよい匂いがし、 古くから香として利用されてきたことから、 和名が「浜香」となったという説があります。 平安時代の貴族達は、 「ハマゴウ」の果実の香りに安眠の作用を求…

ハマボウフウ(浜防風)

日本のハーブ 海岸の砂地に生える多年草ですが、 近年、砂浜の減少などから、 野生のものは見られなくなりつつあります。 海岸性の食用植物で、 オカヒジキのように海浜に生育する山菜として名前が知られています。 根の部分に薬用の効果があり、 漢方薬や民…

ヒノキ(檜)

日本のハーブ 日本特産種で、 本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布しています。 ヒノキの特徴は何といっても美しい白さと光沢、 そして特有の芳香です。 森林浴のリラックスとフレッシュ効果のある 清々しいヒノキの香りは、アロマとしても人気があり…

ヒバ(檜葉)

日本のハーブ 「ヒバ」は、ヒノキ科・ヒノキ亜科で アスナロ属アスナロという一属一種の日本特産樹種です。 ヒバの中でも「青森ヒバ」は、 「木曽ヒノキ」、「秋田杉」と並ぶ「日本三大美林」とされています。 青森ヒバから多く抽出される「ヒノキチオール」…

カンゾウ(甘草・リコリス)

日本のハーブ 「カンゾウ(甘草)」は、 ショ糖のおよそ150倍の甘味を有すると言われる 「グリチルリチン酸」を多く含む、文字通り「甘い草」で、 洋の東西を問わず、紀元前から薬用として、 または醤油や菓子、煙草などの甘味料として、利用されています。 …

ヒルガオ(昼顔)

日本のハーブ ヒルガオは日本原産のヒルガオ科ヒルガオ属の蔓性植物です。 ほとんど種子は作らず、地上部は冬に枯れますが、 地中に張り巡らせた太くて白い根茎から、 春先に一早く蔓を出して他の植物に盛んに巻き付きます。 フランスでは、 蔓性で絡みつく…